おまえってADHDじゃない?

おまえってADHDじゃない?

発達障害【大人のADHD,注意欠陥多動性障害】持ちのほやすんたです。 診断前のエピソードや現在の日々のことなどを4コマ漫画やイラストで書いてるブログです。 Twitterアカウント→@hoyasunta

うつ病だった時にやったこと

f:id:tentekotekoteko:20170824094724p:plain

十年ほど前、結構大きく生活環境が変わったことがあって、心身ともに追い付かずストンと深い穴に落ちるような感じでウツ病にかかってた時がありました。

最初の頃は四六時中涙が止まらなくて常時体力消耗してるし、死にたい死にたいこの世界からいなくなりたいとかでずっと頭がいっぱいだし、時間感覚がめちゃくちゃになっちゃうしで、とにかく毎日しんどかった。
それまではそういう状態を経験したことがなくて「自分はメンタル的な病気にはかからない」と思ってたくらいでした。だけど実際になってみて「誰でもこういう状態になることってあるんだな」と思いつつ、自分自身が別の何かに吸い取られていくような気持でした。

「自分だけではどうにもできない」と思うようになって精神科に通院をはじめ、若干落ち着いてきた頃、嬉しいとか怒りとか恐怖とかの感情に、とても鈍感になってることに気付きました。
うつ病になる前は映画を見るのが好きだったのに、新作旧作何を観ても、ただ流れてる映像を眺めてるだけのような感じで、かすかにストーリーは頭に入ってくるもののなんの感情も湧かなくなっていたのです。
そういう日々が続いていた時に、ふと何年か前に読んだ本のことを思い出しました。
その本は、1話数ページの話を百話まとめた怪談集で、最初に読んだ時は1話1話に惹き込まれて、もともと怖がりなのにあっという間に第1巻を読み切りました。
1巻は勢いで読み切ったものの、第2巻以降は読みたいのに怖くて読むのを結局諦めたのです…(1巻も読んだ後、家に置いておくのが嫌で人にあげてしまったくらい怖がりでした)。
それが「今の私なら読めるかもしれない。どうせほかに何かをしたいという欲求もないのだし」と思いつき、元々読んでいた1巻目を含む全10冊をまとめ買いしたのです。

読んでみると、あら不思議。
前に読んだ時は二度と読み返せないくらい怖かったはずなのに何も感じずに、するすると読めます。
とはいえ、実際のところは、読むというよりも文字面を追っているだけに近い感じだった気がします。
ただ、単調に文字を追っていく作業は意外と心が落ち着くようなところもあって、どれだけ時間を要したかは定かじゃないですが、全10巻を読み切ることができました。
これで感情が戻ったとかはなかったけど、少なからずどこかに良い影響はあったように思います。
それに長年果たせずにいた「あの本」を読み切るということができたことが今思うと感慨深い…。
ちなみに読み終わった全10冊はどうしたかというと心の状態がだんだん持ち直してきた頃には、また怖くなってきて速攻で手放し てしまいました。

毎年この時期になると思い出しては、かすかにしか記憶に無いから、また読みたいとい思うもののやっぱり怖くて買えないんですよねえ…

やっと帰ってきたのに!入れないよ!

f:id:tentekotekoteko:20170816155823p:plain

残業で終電ぎりぎりに家に帰ってきて、「くたくただー」と呟きながら、玄関のドアを開けようとした時に、「あれ?鍵がない」ってことがたまにあります。
たいがいは鞄の中をひっかきまわして探していれば、そのうち出てくるのですが、なかには本当に職場に置いてきてしまって家に入れなかったことがあります…。
ひとり暮らしなので、ドアを開けられるのは自分だけ。時間も時間なので、取りに帰るわけにもいかない…さて、こんな時はどうするかというと、今住んでいるところは幸いなことに近くにインターネットカフェがあるので、そこへ行きます。
目の前に自宅はあるけど、フラットシートで就寝です。そして翌日は、これまた幸いなことに24時間営業の衣料品店があるので、着替えを購入し、何食わぬ顔で出勤。
家の目の前でいくら無駄な浪費をしてるんだ…ってちょっと落ち込みますが、良くも悪くも気持ちの切り替えが早いので、「おかげでインターネットカフェで前から読もう読もうと思ってた漫画読めたし、面白かったー。それにちょうど新しい服も必要だったし、結果的には問題ないや、ほかに考えなきゃいけないことはいっぱいあるしなー」とわりと楽観的に思ってる時が多いです。

何度も見直したはずなのに…夜中に妖精が書き換えたとしか思えない…いやいや犯人は私です

f:id:tentekotekoteko:20170814182531p:plain

会社員になって2年目くらいにやらかしてしまった話です。
この頃すでに、書類のケアレスミスを自分がしがちなことは重々わかっていたつもりなので、この時の資料作りもミスが出ないように気を付けていたはずなんです。
特に上司の電話番号の間違いは、海外で使用するという事もあって絶対に間違えてはならないと何度も見直した記憶があるのですが…結果的に数字を書き間違えるという超凡ミスを犯してしまったのです…。
かなり昔のことなのに、忘れっぽいADHDなのに、この時の電話から聞こえる上司の激怒っぷりは今でも鮮明に思い出せます。
たしか作成した資料は提出前にほかの人にも見てもらって二重チェック体制にしてたと思うのですが、おそらく電話番号はその時にも正しい番号と照合されず、見過ごされたのでしょう。
それにしてもなぜ自分は気付かなかったか、いまだに真相は闇のまま…。

じゃあ現在は書類関連のミスはどうかというと、以前に比べたら間違える回数はかなり減ったと思いますが、それでも何度も見直した書類のどこかが間違えてるということは今でもよくあります。
どうしたら完全ミス0にいつもできるようになるんだろう、なんでいつまでたっても完璧にすることができないのか、私には不可能なことなのか。
いろいろと少しずつ改善できるようになってきた中で、この書類関係での間違いが現在の一番の悩みです。
何かいい方法はないものでしょうか…

紙は目覚まし時計にもなる(これぞアナログ時計というかただの自己暗示)

f:id:tentekotekoteko:20170814041308p:plain

昨日、忘れもの防止に紙に書いて貼ってる話を書きましたが、どうしても早起きしないといけない時も同じように紙に書いてます。
手順としては、寝る前に起きる予定時刻を紙に書いた後、何度か紙を見て頭の中で反芻させてから、枕元に置いて就寝します。そうすると大体予定の時刻には自然と目が覚めます。
私が単に自己暗示にかかりやすいせいなのかもしれませんが、この方法だとほとんど失敗したことがありません。
ただ絶対に起きないといけない理由がある時じゃないと、切迫感に欠けるのか起きれない事があるので、ここぞという時だけ使うようにしています。
それと起きなきゃという意識が強すぎるのか、眠りも浅い気がします。だから、本当はあんまり体にも脳にも良い方法じゃないのかもしれませんが、背に腹は代えられないし、しょっちゅう使うわけでもないから、まあいっかなと思ってます。

たまには失敗話じゃなくて、こんな対策してるよという話を

f:id:tentekotekoteko:20170813094217p:plain

遅刻しそうで駅まで走って行って定期券がなかった時の絶望感。
忙しくてなかなか休憩がとれずにようやく夕方くらいになって昼食に出かけたら財布がなかった時の絶望感。
休日出勤で会社に着いたものの社員証(カードキーになってる)を忘れて家まで取りに行くしか中に入る方法がないと気づいた時の絶望感。
そんなしょうもないことで日々絶望を感じながら、生きてます。

 これだけは最低限絶対忘れちゃダメよ、というものは鞄に入れっぱなしにしておけば、そうそう忘れることはなかろうと思うのですが、これがどういうわけか、いつのまやら鞄の中を飛び出していて思わぬところに転がっていたりするのです。

この最低限の失敗はなくしたいと思い、長年の間いろいろと忘れない方法を自分なりに試していった結果、一番効果があった方法がこれでした。
仕事に毎日持っていかなければいけないものは紙に大きく書いて玄関に貼っておき、外出する度に意識して目に入れるようにしました(ちゃんと「意識」して見る気持ちを持っておかないと、風景の一部と化してしまい見えなくなってしまうのです)。
そしたら一年くらいしたら紙をはがしても忘れないようになりました。

 玄関以外にも忘れちゃいけないものは、目につくところに大きく書いて貼っておくようにしてました。ゴミ箱の近くにゴミの日とか冷蔵庫に食べきらなければいけない食材とか、以前浴室のお湯を出しっぱなししててエラい目にあったので「眠い時は沸かさない」という注意書きとか…。どれも効果はあったように感じてます。
ただあまりにも見た目が悪いので…今は大分身についているので、張り紙はやめてスマホのメモやアラーム機能で対処しています。
それでもここぞという時は、やっぱり自分で書いて張り紙するという方法が一番効くので、時々復活させてますが。

妖怪せんたく魔あらわる(実際はそれほどでもない)

f:id:tentekotekoteko:20170806081616p:plain

洗濯機に限らず、鞄や収納場所に何かを入れてフタを閉めると、存在を忘れてしまうことがあります。
なんか鞄が最近やたらに重いなとおもったら、しばらく前に入れた未開封のペットボトルが入ったままだったり、提出しなければならない書類を引き出しにしまったら、忘れてしまって提出期日をすぎてしまったり等々、いろいろ失敗してます。
洗濯機に話を戻すと、閉めたら忘れるのに加えて、干して畳んで仕舞うことまでの工程を面倒に思ってしまって、なかなか洗濯機を動かそうとしない生活でした。
それだと困ることも当然出てくるので、小物類は手洗いで済ませるなどその場しのぎで長年やり過ごしていました。
それが今は難なく洗濯機を動かして、衣類を収納するまでの作業ができるようになりました。前は出勤前に洗濯機を済ませるなんて無理でしたが、それも行うようになりましたし、おしゃれ着やタオル類は別に洗濯することも普通になってきました。だから1日に2回、3回と回してる時もありあます。
治療の効果に加えて、習慣として身に付いてきたので、ストレスに思う事がなくなったように思います。逆に、天候が悪く洗濯を全く出来ない日が続くと心配になるくらいです。なので、今月は天気が不安定なので若干今から憂鬱です。
やっぱり洗い立ての衣類は気持ちがいいですね。普通にできたら当たり前のことなんでしょうけど、ようやく実感できるようになりました。
と、ここまで全く問題ないように書いてますが、ちょっと見栄をはりました。
まだ最後に衣類を全部収納するのが苦手で、畳みおわってもしばらくそのままになってることが結構あります。仕舞いはじめれば、そんなに時間はかからないのですが、ついつい先送りにしがちです(そして今も…)

 

コンビニアイスでこんなにも感動させられるなんて思ってもみなかった

今週のお題「好きなアイス」

f:id:tentekotekoteko:20170731054536p:plain

いつもは自分のADHDに関係していることを主に書いてますが、はてなブログの「今週のお題」が「好きなアイス」なのだそうで、ちょうど最近新たなアイスとの出会いがあったばかりで、あまりの美味しさに興奮が覚めないので、そのことを書きます。

アイスは結構好きな方だと思います。
その中でも、ここ数カ月はチョコモナカジャンボにはまってて、ほぼ毎晩1個食べてました。モナカとパリパリのチョコレートの愛称が抜群で何回食べても飽きません。チョコレートの味自体もカカオの味が濃い目な感じで美味しい。買ってから日数があまり経ってないのだとモナカぱりっぱりで特に美味しい…!
そんなわけで冷凍庫には複数個のストックを常備し、時には朝食を作るのが面倒な時に「水分と糖分が同時にとれるから」と代わりに食べたりと…結構なはまりようです。

ところが先日の晩、ストックをうっかり切らしてしまい、コンビニへ買いに出かけました。
コンビニに到着してアイスケースの中を眺めると、ふとピンクのかわいらしい容器が目に留まりました。それが「桃しろくま」でした。
もちろんアイスの「しろくま」は以前から知っていましたし、知人にも熱狂的しろくまファンがいたりしましたが、透明のフタから透けてみえる盛りだくさんに乗っかった色々なトッピングに圧倒されてしまい購入を躊躇して、今まで食べた事がありませんでした。
「桃しろくま」も、フタから覗いているトッピングは盛りだくさんでしたが、全体的にやさしい色合いでまとまっていて、圧倒される感じはありませんでした。
果物の桃も好きなのと、1度くらいはいつか「白くま」を食べてみようと思っていたので、今回はチョコジャンボモナカはお休みして、購入することにしました。

家へ帰って、さっそく開封。
白いシャーベット状のアイスの上には、ほぼそのすべて覆い隠すかのように、濃いピンク、黄色、黄緑の桃と思われるサイコロ状の冷凍果肉が3種類と淡いピンク色の花のような形のアイスクリームが飾られています。
すぐにスプーンで食べようとしましたが、ピンクのアイス以外はまだ固く、常温で少しだけ時間をおき、シャーベット状の部分にも難なくスプーンがさせるくらいまで待ちました。
ちょうど良い頃合いになってきたかなというところで、まずはピンクのアイスをひと口。
口に入れた瞬間衝撃を受けました。
見た目は明らかに着色されたアイスなのに、味は本物の桃そのもので、キンキンに冷やした切りたての桃のようなのです。
余りのおいしさに、そのままピンクのアイスクリームだけパクパク食べてしまいそうになりましたが、そこであることに気が付きました。
シャーベットの状の部分は練乳味で桃の味はしません。
つまり、これはこの上のトッピングと下のシャーベット部分をまぜ合わせることで味の変化を楽しむ仕様になっているのだと…!ああっエンタテイメント‼(って、「しろくま」を食べた事ある人にはあったりまえのことなのかもしれませんが、何分生まれてはじめての「しろくま」なので…)
少しずつピンクのアイスを混ぜていき、様子を見ながら少しずつ食べ進めます。混ぜ具合やシャーベットの溶け具合によって味わいがどんどん変わっていきます。
さらに冷凍果肉の桃もそのまま食べたり、混ぜ合わせたりして楽しみます。この桃も溶けてくると味や食感が変化してきて飽きさせません。

そうやって、ひとくちひとくち最後まで楽しく食べることができました。
最後のひとくちが惜しかったくらいです。
値段以上に十分すぎるほど楽しませてもらいました。
ほかの「しろくま」も食べてみなくちゃ。

あー、でもまた「桃しろくま」食べたくなってきた!